インデックス投資の記事を読んでたら「リレー投資」って単語がでたんだけど、なにこれ?走るの?
リレー投資はインデックス投資で使える投資方法だね
インデックス投資の話をしていると「リレー投資はするべきか?」の話題になることがあります。
リレー投資はインデックス投資家のあいだでも「やったほうがいい派」と「やらなくていい派」に分かれる投資手法です。
リレー投資の内容とメリット、デメリット、個人的な考えについてお話ししていきますね。
リレー投資って何?
そもそもリレー投資ってなんなの?
インデックスファンドで積立して、ETFに乗り換える投資手法だよ
リレー投資は毎月積立ができるインデックスファンドをコツコツと買っていき、一定額がたまったらインデックスファンドを解約して同じ経済指標に連動するETFを購入する投資手法です。
インデックスファンドからETFへ資金をリレーする(引き継ぐ)からリレー投資なんですね。
ETFを買った後は、またインデックスファンドを一定額たまるまで積立していき、リレーを繰り返します。
「一定額」は一概に言えませんが、ETFは買ったり売ったりするたびに手数料がかかるため、なるべく1回の取引でたくさん取引したほうがお得です。最低10万円、できれば100万円たまってから乗り換えたほうがお得ですね。
毎月積立ができるインデックスファンドの長所と、信託報酬が安いETFの長所を組み合わせた投資手法がリレー投資になります。
リレー投資のメリット・デメリット
インデックスファンドとETFの長所を組み合わせるって、最強じゃない!?
良い面と悪い面があるよ。それぞれ見ていこうか
リレー投資がなにかわかったところで、インデックスファンドのまま持ち続けた場合と比べたメリットとデメリットを見ていきましょう。良い面と悪い面を見てから、自分でやるか判断してくださいね。
メリット
ETFは信託報酬がインデックスファンドより安い
ETFは信託報酬がインデックスファンドより安いよ
リレー投資の唯一にして最大の長所はインデックスファンドに比べてETFの信託報酬が安いことです。
インデックスファンド | 0.648% | eMAXIS先進国株式インデックス |
---|---|---|
ETF | 0.15% | MAXIS海外株式上場投信 |
同じ三菱UFJ国際投信が運用しており、同じMSCIコクサイ(日本を除いた先進国の経済指標)に連動するインデックスファンドとETFを比べてみました。
信託報酬は一年間でかかるコストですので、10年ずつ保有すればインデックスファンドが6.48%、ETFが1.5%になります。長期保有すればするほどETFの信託報酬の安さが光りますね。
デメリット
ETFに乗り換えるときに税金がかかる
インデックスファンドが値上がりしていると、税金がかかるよ
インデックスファンドは解約時に税金がかかることがあります。
購入したときよりインデックスファンドが値上がりしていた場合、解約すると利益が発生します。この利益に20%の税金がかかるんですね。
たとえば100万円で買ったインデックスファンドが105万円になると、解約により5万円の利益が発生します。この5万円に20%の税金がかかり、受け取れる利益は4万円になるんですね。
せっかく上がった資産が一時的に減ってしまう点がリレー投資のデメリットになります。
値上がりしてないインデックスファンドなら税金はかからないよ
ETFでは自動再投資ができない
ETFは再投資を自分でやる必要があるよ
インデックスファンドには分配金を自動で再投資する仕組みがありますが、ETFには自動再投資の仕組みがありません。
そのため、ETFから分配金がでるたびに自分で分配金を使って買い増しする必要があります。ほとんどのETFでは年1〜2回程度、分配金が出ます。
自動化できていた作業を自分でやるため、手間が発生する点がめんどくさがりには大きいデメリットですね。
海外の証券口座を開設すればDRIPというETFを自動再投資する仕組みが使えるよ
ETFに乗り換えるときにタイムラグがある
ファンド解約からETF購入までタイムラグがあるよ
インデックスファンドは解約手続きをしてからお金が振り込まれるまで、最低3営業日かかります。この間、運用している資産は取引市場から離れてしまいます。
突然のニュースにより株価が高騰しても利益を得ることができなくなる機会損失がデメリットですね。
株価急落のデメリットを受けないメリットでもあるけどね
リレー投資するべきかの個人的考え
個人的には「やらなくていい」かな
ごく個人的な意見ですが、リレー投資はやらなくていいかなと思っています。
信託報酬が安くなるのは確かに魅力ですが、ほったらかしの手間なし運用できていたインデックス投資を手動で再投資しないといけないのがめんどくさがりの私にはツラいです。それなら、差額分の信託報酬を払います。
海外で証券口座を開いてDRIPというETFを自動再投資する仕組みを利用してもいいのですが、英語での書類作成と書類を海外郵送する手間を考えると差額分の信託報酬を払いたくなります。
まとめ
リレー投資についてのお話でした。
ETFは魅力的な商品なんですが、再投資を自分でやらないといけない点がネックですね。DRIPを日本に導入してくれたらリレー投資してもいいんですけど、法整備しないと導入できないため大変みたいです。
自分で再投資することや、海外の証券口座を開くことに抵抗がない人は検討していい投資手法だと思いますよ。