公社債投資信託ってなんだ？安全性の高い投資信託だよ

投資信託には公社債投資信託と株式投資信託の２種類があります。なにが違うのでしょうか？

簡単な違いなのですが、投資信託を運用する上では抑えておきたい違いですのでお話しますね。

公社債投資信託と株式投資信託ってなにが違うの？

投資信託（ファンド）ではみんなからお金を集めて運用資金をつくり、その運用資金をもとにファンドマネージャーが株式や債券の売買を行います。

ファンドマネージャーが扱う商品の違いが、公社債投資信託と株式投資信託の違いになります。

公社債投資信託とは債券などの比較的安全性が高い商品のみに投資する投資信託のことです。

株式への投資は基本的に行わないためリターンは低いですが、収益がマイナスになることがほとんどないため安定した収益を上げることができます。

株式投資信託は株式と債券を組み合わせて運用する投資信託です。公社債投資信託じゃない投資信託は株式投資信託と思ってもらえればOKです。

公社債投資信託にはどういうものがあるの？

証券会社版の普通預金！MRF（マネーリザーブファンド）

MRFはマネーリザーブファンド（Money Reserve Fund）の略で、公社債投資信託の一種です。

超短期の安全性が高い債券を中心に運用されている投資信託で、過去に１度も元本を下回ったことはありません。

MRFは申し込み手数料や解約手数料がすべて無料で、いつでも買えるし、売ることができます。

証券会社に入金してから他の商品を買うまでの間、投資家のお金はMRFで運用することができます。証券会社を通して株式や債券を売却した場合は、売って得たお金をMRFで運用することもできます。

証券会社版の定期預金！MMF（マネーマネジメントファンド）

MMFはマネーマネジメントファンド（Money Market Fund）の略で、公社債投資信託の一種です。

MRFに比べてやや期間の長い債券を中心に運用がされ、MRFより若干リスクが高い分、MRFより若干リターンが高い投資信託になります。

リスク面についてMRFほどではないですがMMFも非常に優秀で、元本を下回ったことは歴史上で１回しかありません。

リターン面では、銀行の普通預金と定期預金ほどの差がMRFとMMFにはあります。

MRFとの最大の違いは、MMFは出し入れ自由ではなく、入金してから30日以内に解約をすると信託財産保留額というペナルティ（手数料）が発生する点です。

30日を超えればMMFも解約時のペナルティがなくなりますが、MRFほどの自由度はないですね。

証券会社版の外貨預金！外貨MMF（マネーマーケットファンド）

外貨MMFは外貨マネーマネジメントファンド（Money Monegiment Fund）の略で、公社債投資信託の一種です。

1番の特徴は外国のお金に両替してから運用するという点で、日本円をドルやユーロに置き換えてから運用をします。

外貨MMFもMRFやMMFと同様に安全性の高い債券などをメインに運用します。外貨ベースに見れば元本割れはほとんどしないように運用されますし、実際に元本割れしたこともありません。

しかし、為替変動の影響を受けるため解約時に外貨を円に戻すことで、受け取る円が減ることはありますので注意してください。

外貨MMFは売却タイミングが自由で、購入した翌日にはペナルティなしで解約することができます。その点はMRFと一緒ですね。

外貨との両替が必要になるため、購入時と売却時に為替交換の手数料がかかることに注意してください。

まとめ

公社債投資信託についてのお話でした。

株式を組み込まないため大きなリターンは狙えませんが、ほとんど元本割れをしない堅実性が魅力の商品になっています。

公社債投資信託と株式投資信託をうまく組み合わせて資産運用していってください。