証券会社がなくなったら、株式や投資信託はどうなるの?
あまり考えたくないですが、証券会社は破綻することがあります。
証券会社がもし破綻した場合、購入していた株式や投資信託がどうなるのか、投資家にどういった影響があるのか気になりますよね。
今回は証券会社が破綻した場合の投資家保護についてお話ししますね。
Contents
証券会社が破綻しても資産はすべて守られる!
株式や投資信託は全額が返還されるよ
証券会社がもし破綻した場合、証券会社に預けている株式や投資信託はどうなるのでしょうか?
預けている株式や投資信託は全額保護されており、投資家に返還されます。
株式と投資信託で保護の仕組みが若干異なるので説明しますね。
株式や債券は証券会社で分別管理されている
分別管理ってなに?
証券会社の資金と投資家の資産を分けて管理しようって仕組みだよ
株式や債券などの有価証券は、購入後に証券会社に預けている形になっています。この有価証券ですが、証券会社の資金とはわけて管理することが1999年4月より金融証券取引法で義務付けられています。
法律で決まっているから、どの証券会社でも保護されるよ
投資信託は信託銀行で分別管理されている
投資信託のお金は証券会社じゃなくて信託銀行にあるんだ
実は証券会社は投資信託の「販売窓口」になります。投資信託の保管は資産管理を専門にする信託銀行で保管されているんですね。
だから証券会社が破綻しても「販売窓口」がなくなるだけで、投資信託には影響がありません。
ちなみに信託銀行での投資信託管理についても分別管理が適用され、信託銀行の資産と投資信託は別々に管理されているので安心ですよ。
日本投資者保護基金ががんばってくれる!
スムーズにお金を返してくれないときは日本投資者保護基金が活躍するよ
証券会社が破綻した場合に投資家の資産は投資家に返還されます。
しかし、なにかトラブルがあって証券会社がスムーズに返還できない可能性もゼロではありません。
そんなときは「日本投資者保護基金」による補償制度が適用され、デリバティブ取引などの一部例外を除いて、投資家1名あたり最高1000万円までが保護されます。
日本投資者保護基金は金融証券取引法により作られた組織だね。証券取引に対する投資家の信頼を保つための組織だよ
まとめ
証券会社が破綻しても投資家に影響がないようにできてるのね
証券会社が破綻した場合のお話しでした。
分別管理と日本投資者保護基金の二重の保護機能により、投資家になるべく不利益が出ないようになっています。
店舗型証券会社でもネット証券会社でも保護の仕組みは変わらないので参考にしてください。