投資をはじめるまえに「生活防衛資金」を確保すべきって聞いたんだけど、なにこれ?
資産運用の資金の考え方として「運用資金」と「生活防衛資金」があります。
「運用資金」は株式や債券を運用するための資金になります。
では「生活防衛資金」とはなんでしょうか?生活を防衛するお金?わかるようでわかりませんね。
インデックス投資を成功するためのコツである生活防衛資金についてお話しします。
Contents
生活防衛資金ってなに?
生活防衛資金はもしものための保険だね
生活防衛資金は病気や失業、災害などのトラブルがあったときに、自分と家族の生活を守るためのお金です。
トラブルにより収入がゼロになった場合に、自分や家族が生活するためのお金ですね。
生活防衛資金はどれくらい必要?
生活防衛資金はどれくらい必要なの?
人によって違うけど3ヶ月〜2年の生活費分かな
生活防衛資金はどれくらい必要なのでしょうか?多ければ多いほど安心感は増しますが、生活防衛資金を貯めてばかりではいつまでも投資ができません。
資産運用の本を見ると生活防衛資金は3ヶ月〜2年程度の生活費分が推奨されています。1ヶ月分の生活費が20万円なら60万円〜480万円ですね。
あなたの職業やスキル、健康状況によって推奨期間は変わりますので、自分で「これだけあれば安心」と思える期間分のお金を生活防衛資金としてください。
以下は会社員である私が生活防衛資金を貯めるときに考えていた期間ごとの生活防衛資金の効能です。
- 3ヶ月分:最低ライン。怪我の治療など突発的な出費に対応できる
- 6ヶ月分:病気や怪我で一時的に無収入になっても耐えられる
- 1年分:失業しても余裕をもって就職活動できる
- 2年分:上限ライン。トラブルが重なっても対応できる
個人的には最低6ヶ月分、できれば1年分はほしいところですね。
生活防衛資金はどうやって保管しておく?
生活防衛資金は普通口座に預金しておくといいよ
生活防衛資金は万が一のための保険になります。万が一がいつ必要になるかはわかりませんよね?
生活防衛資金の確保場所はいつでも引き落とせる普通口座の預金をオススメします。
いつでも出せるならタンス預金のほうがいいんじゃない?
災害や泥棒のことを考えると、お金をたくさんタンス預金するのはリスクが増えるからオススメしないよ
生活防衛資金を貯めるコツ
生活防衛資金はわかったけど、生活費の何ヶ月分もお金を貯められないわ
毎月の生活費が下がれば、生活防衛資金も減るよ
生活費の1年分ってすごい金額ですよね。お給料を毎月コツコツ貯めても限界がありますし、いつまでたっても目標金額にたどり着けません。
毎月給料を使い切って生活してるから貯まらないわ!
。。。節約しようか
毎月25万円で生活している人は、1年分の生活防衛資金を貯めるとなると12ヶ月×25万円で300万円になります。けっこうな金額ですね。
節約を心がけて、毎月の生活費を20万円に下げられたらどうでしょうか。1年分の生活防衛資金は12ヶ月×20万円で240万円になりました。60万円が浮きましたね。
この浮いたお金の60万円を4年間貯めれば生活防衛資金の240万円が貯まります。
節約を心がけて生活費を抑えるほど生活防衛資金の目標金額は下がり、生活防衛資金が貯まる速度も上がるんです。
投資のスタートは節約からだね
生活防衛資金の保険以外の効能
トラブルなんて起きないわ!それより全額投資に回したほうがお金になるもの
ギャンブラーだね。。。生活防衛資金は保険以外の効能もあるよ
生活防衛資金は精神安定剤になる
生活費の3ヶ月〜2年分ものお金を運用せずに保管しておくのは非効率と思えるかもしれません。大きく儲けたい方は全額を運用資金に回して資産を増やしたいでしょう。
しかし、大きく儲けたい方でも生活防衛資金は確保したほうがよく、確保したほうが結果的に大きく設けられます。生活防衛資金は保険以外に精神安定剤の効果も果たしてくれるからです。
相場は常に変動しており、投資家の総資産は毎日上下します。変動の幅が小さければ余裕のある方でも、リーマンショックなどの大きな下落があると余裕を失います。
私の器が小さいだけかもしれませんが、私は余裕を失いました。リーマンショックのときに総資産がどんどん減って追い詰められ、投資信託の解約を考えたんですね。しかし、生活防衛資金があったおかげで解約せずにインデックス投資を続けることができたんですね。
追い詰められた様子は「デメリット」を読んでね
生活防衛資金がなければ、減り続ける資産をみてインデックス投資が信じられなくなって投資信託を解約していたと思います。
相場が荒れたときでも落ち着いて投資をするための精神安定剤として、生活防衛資金はたっぷり用意しておくことをおすすめします。
まとめ
生活防衛資金についてのお話しでした。
資産運用は丸ごしで始めると万が一のトラブルや相場変動の荒波にやられてしまいます。しっかり自分と家族の生活を守りつつ、資産運用はしてくださいね。