大塚さん大塚さん

投資信託を調べていたらファンドオブファンズって言葉があったんだけど、何これ?

落合さん落合さん

名前の通りファンドのファンドだね。投資信託の投資信託だよ。

大塚さん大塚さん

???

投資信託の情報を見ていると「当ファンドはファンドオブファンズ形式で運用します。」などと説明されている場合があります。

どういった運用をしているか知りたいのに、知らない単語で説明されてもわからないですよね。

ファンドオブファンズについて見てみましょう。

ファンドオブファンズとは

ファンド(投資信託)は個別株式や個別債権を運用に組み込み、配分を決めて運用する金融商品になります。

ファンドオブファンズは複数のファンド(投資信託)を運用に組み込み、配分を決めて運用する金融商品になります。

落合さん落合さん

ファンドオブファンズは複数のファンドをまとめたファンドなんだね

ファンドオブファンズのメリットは?

分散効果が高い

ファンド(投資信託)は複数の個別株式や債権を組み込んでいるため、もともと分散効果が高い商品です。

ファンドオブファンズは、既に資産が分散されているファンドを複数使って運用するため、非常に分散効果が高い商品となっています。

落合さん落合さん

分散効果のある商品を複数つかうから、非常に分散効果が高いんだ

ファンドオブファンズのデメリットは?

二重に手数料が取られるため、手数料が高くなる

ファンドオブファンズはファンド(投資信託)を運用に使う商品です。

ファンドは運営するために費用が発生しますし、ファンドをとりまとめるファンドオブファンズにも運営費用は発生します。

「組み込まれているファンドの手数料」がファンドオブファンズの手数料に上乗せされるため、手数料が高くなってしまう点はファンドオブファンズの大きなデメリットです。

落合さん落合さん

かかわる人が増えるから、人件費もよけいにかかるようになるんだね

運用の透明性が低い

ファンドオブファンズでは、ファンド(投資信託)を組み合わせて運用します。

どういったファンドを組み合わせているかは目論見書で確認できるんですが、組み込まれているファンドがどういった株式・債権を組み込んでいるかは組み込まれているファンドの目論見書を見ないとわかりません。

ふつうのファンドで運用内容を確認するより、ワンクッション置くので透明性が悪くなりますね。

さらに組み込まれているファンドが情報公開しているファンドであればいいですが、一般投資家が買えない投資信託だった場合、情報が公開されていない恐れもあります。

自分で買ったファンドオブファンズなのに、実際の株式・債権構成がわからない状態になってしまうんですね。

ファンドオブファンズを持ち続けるか、そもそも購入するべきなのか判断する材料が一つなくなってしまうので、運用の透明性が低いことはデメリットになります。

大塚さん大塚さん

自分の持ち物なのに、何が買われているのか分からないのは気持ち悪いわ

まとめ

ファンドオブファンズについてのお話でした。

分散効果が高い反面、手数料が高くなって情報の透明性が下がってしまうのがファンドオブファンズ方式です。

手数料は長期投資をやる上で無視できないポイントです。

すべてのファンドオブファンズが悪いわけではないですが、よくわからないなら手を出さないほうがいい金融商品になりますよ。