落合さん落合さん

投資信託の運用をこれからはじめる人向けにフローチャートを作ってみたよ。

投資信託の運用方法について質問されることが多くなってきました。

説明にあたり、最初に必ずしている質問をまとめてみました。

第1問:おすすめファンド診断

おすすめファンド診断

バランスファンドで運用するべきか、自作ファンドで運用するべきかの質問になります。

貯金がない人は、まずお金を貯めてもらうことを勧めています。

落合さん落合さん

お金の貯め方については「貯金」の記事を見てね

貯金が生活費3ヶ月分以上ある方には運用方針について聞きます。

落合さん落合さん

3ヶ月分の根拠については「生活防衛資金」の記事を見てね

運用会社がバランス調整した既製品の「バランスファンド」、自分でバランス調整するオーダーメイドの「自作ファンド」。
どちらで運用したいかを決めてもらいます。

バランスファンドと自作ファンドはどちらも一長一短あり、どちらがベストとは言えないため、ここは各自で判断してもらっています。

バランスファンドの特徴

大塚さん大塚さん

バランスファンドってなに?

落合さん落合さん

バランスよく資産を組み込んだ投資信託だよ。食事に例えると、定食みたいなものかな

大塚さん大塚さん

なんで食事にたとえたの?

  • (メリット)完全放置でOK
  • (デメリット)コスト(信託報酬)が高い
  • (デメリット)自分で配分を決められない

バランスファンドは資産配分(バランス)を運用会社が決めているため、バランスファンドを1本買えば常にバランスが保てる点が魅力です。
資産配分がすべて運用会社任せのため、細かい調整はできません。

自作ファンドの特徴

大塚さん大塚さん

自作ファンドってなに?

落合さん落合さん

投資信託を複数買って、自分でバランスを取る運用法だよ。食事に例えると単品ライスや単品サラダを頼んで自分好みの食事にすることかな

大塚さん大塚さん

あ、栄養バランスと資産バランスをかけてるのか

  • (メリット)コスト(信託報酬)が安い
  • (メリット)自分の状況に応じて配分を決められる
  • (デメリット)定期メンテナンス(リバランス)が必要

自作ファンドは資産配分(バランス)を自分で決める必要があり、バランスが崩れたときも自分で直す必要があります。
しかし、細かい調整ができるため、自分のライフステージにあわせて運用内容の見直しができます。

落合さん落合さん

ちなみにぼくは自作ファンドを使っているよ

第2問:おすすめアセットアロケーション診断

おすすめアセットアロケーション診断

国内資産や海外資産をどれくらいの割合で持つかを決めてもらいます。

資産の割合(配分)のことをアセットアロケーションといいます。

どういった決め方が正解ということはないため、代表的なアセットアロケーションの決め方を解説し、どうするかは各自で判断してもらいます。

1/N型の特徴

取り扱う資産種類で、自分の資産を等分する方法。

国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券の4資産を取り扱うなら、1/4で各資産を25%ずつ資産配分します。

(メリット)資産配分を決めるのが簡単

(メリット)過去データを見るとパフォーマンスが良い

(デメリット)根拠に乏しいので、荒れ場だと正しいの自信が持てない

大塚さん大塚さん

適当に決めてるみたいだけど、大丈夫なの?

落合さん落合さん

過去のデータを見ると成績いいよ

世界経済型の特徴

世界全体の株式時価総額やGDP総額をもとに、自分の資産を配分する方法。

日本の時価総額は世界全体の8.4%、日本を除く先進国の時価総額は82.4%、その他の国は9.2%なので、自分の資産配分も同じ割合にします。

  • (メリット)機械的に資産配分を決められる
  • (デメリット)現時点の時価総額であり、将来を約束するものではない
大塚さん大塚さん

それっぽい根拠があっていいわね

落合さん落合さん

個人の運用にはあわないって意見もあるけどね

落合さん落合さん

世界経済型の具体的な決め方は「世界経済型の決め方」を読んでね

リスク-リターン型の特徴

リスクは予想収益がどれだけブレるか、リターンは予想収益のことです。

過去のデータをもとに、ツールを使って資産配分のリスク-リターンを算出し、自分が許容できるリスクの中で最大のリターンを求める方法になります。

  • (メリット)数字を用いて期待収益や最大損失を計算できる
  • (デメリット)どの期間のデータを使うかにより、計算がブレる
大塚さん大塚さん

あらかじめ計算できるから安心ね

落合さん落合さん

いちばん利用者の多い決め方だよ

落合さん落合さん

リスク-リターン型で決めたい人は「サンプル集」を見てみてね

まとめ

投資信託の運用方法について聞かれたとき、必ずしている2つの質問に関するお話でした。

ファンドをどうするか、アセットアロケーションをどうするかは正解がないため、ある意味どちらでもいい問題となります。

投資信託を使って資産運用したい人が、自分の運用方針を決めるときの参考になれば幸いです。