銀行に預けてるとお金が減るって聞いたんだけど、そんなわけないわよね?
いや、あるよ。お金は預けているだけだと価値がドンドン下がるんだ
銀行に預けているとお金が減るという怖い話を聞いたことがありますか?
理由を聞かないと「そんなわけないよ」と思うのですが、理由を聞くと「あー、たしかに減るわ」となるお話があるんです。
銀行に預けているだけではお金が減ってしまう話をしますね。
銀行に預けているとお金が減る怖い話
預金は減らないためにするのよ?お金が減るわけないじゃない
たしかに金額は減らないけど、価値は減るんだ
預金だけではお金が減ると言われても、信じられないですよね。もちろん預金通帳の残高が減るということはありません。預金通帳の残高は同じでも、物の値段が上がってしまうために預金の価値が減るんです。
物価上昇と金利差で預金の価値は減っていく
物の値段なんて簡単に上がらないわよ。何言ってるの
いまって缶コーヒーは120円くらいするよね。けど昔は100円だったよ
あ、2割もあがってる!
2017年は多くの缶コーヒーが120円で売られています。しかし、1997年より前は110円でしたし、1989年より前は100円でした。物の値段は少しづつ上がっているんです。
1989年より前は1,000円あれば缶コーヒーが10本買えていました。2017年では1,000円では8本しか買えません。同じ1,000円でも価値が下がっていますよね。
ふきだしA)同じ1,000円なのに、たしかに価値が下がってるわ
(表)1987年:2017年
朝日新聞(月額):2,600円:4,037円:1.55倍
映画館:1,500円:1,800円:1.2倍
缶コーヒー:100円:120円:1.2倍
ハガキ:40円:52円:1.3倍
物によってバラつきはありますが、値段が着実にあがっています。
出典元: 世界経済のネタ帳
IMFが発表した資料によると1987年に85.97だった物価指数は2017年には1.17倍の100.89になっています。30年で117%ですので年間0.57%上昇していますね。
年利0.01%以下の普通預金ではドンドン差が開いてしまうため、銀行に預けているだけではお金が減るんです。
物価上昇と金利差に対抗するため、資産は運用することが大事
銀行に預けてると価値が減ることはわかったけど、どうすればいいの?
資産運用で物価上昇に対抗しよう
銀行に預けているだけでは預金の価値が減ってしまうことはわかりました。では、どう対応すればいいんでしょうか?
銀行にあずけているお金の一部で資産運用をすれば、物価上昇に対抗できます。
このグラフは現在の貯金が10年後にどれくらいの価値になるかのグラフです。物価上昇が年率0.57%、貯金が年率0.01%、資産運用が年率5%で計算してあります。
100万円を銀行にそのまま預けていると、10年後の100万円の価値は今の価値にして94万5700円ですので、約5.5万円減ります。資産運用をしていると、10年後には今の価値にして153万8900円になるので、約54万円増えます。
さらに年数が経つほど、貯金と資産運用の価値は開いてきます。
貯金だけでは資産価値がどんどん下り、資産運用をすれば資産価値を高められることがわかりますね。貯金だけする「リスクと取らないリスク」を回避するためにも、貯金の一部でいいので資産運用を行うことをおすすめします。
ふきだしB)リスクを抑えれば、資産運用はすごく有用だよ
まとめ
銀行に預けているだけではお金が減っていく怖いお話でした。
物の値段が上がる速度は一定ではないため、普通預金と差がつくスピードにバラつきはありますが、預けているだけではドンドン価値が下がってしまいます。
インデックス投資などの資産運用で物の値段が上がるよりも早く資産を増やしてはいかがでしょうか。