経済ニュースでビッグマック指数ってあったわ。なにこれ?
その国の通貨価値の目安かな
ビッグマック指数という言葉があります。「ビッグマック」はマクドナルドで売っている、あのビッグマックです。
なんだか、まったく経済とは関係なさそうな名前ですね。しかし、実際には有名な指標で経済に関する記事を読んでいると目にすることがあります。
ふざけた名前ですがイギリスの有名な経済雑誌「エコノミスト」が1986年から毎年発表している由緒ある指標なんです。
マクドナルドのビッグマックが経済とどう関係あるのか?ビッグマック指数についてお話しますね。
通貨の価値をビッグマックと比較して見てみる
ふきだしA)ビッグマックと経済が何の関係があるの?
ふきだしB)多くの国で売ってるから、物価の基準になるんだ
ビッグマックは世界100カ国以上で同一品質のものが売られています。ビッグマックを作るための材料費や光熱費、人件費など色々な要因を考えて各国のビッグマックの値段は決定しています。
同じ商品を作るためにかかるコストをドル換算で比較することで、その国の中でお金の価値がどれくらいか、物価が高いか低いかの目安になります。
為替レートはいろいろな事情で変わりますが、ビッグマックの値段は年収と物価で決まります。為替レートが、どれだけ適切なレートからズレているかの指標になるんですね。
ビッグマックを安く買える国ほど、通貨は過小評価されていることとなります。為替レートとビッグマック指数を比較することで、通貨が割安か割高かを比較することができます。
もう少し、かみくだいて説明してください
ふきだしA)いってることがわかるようなわからないような。。。
ふきだしB)例を出して説明するね
たとえば、2017年6月現在では日本でのビッグマックは380円、アメリカでは4.79ドルで売られています。
ビッグマックの価値が同じと考えると380円=5.06ドルですので、1ドル75.10円になります。この記事を書いている2017年6月27日時点の為替レートは111.88円ですので、36.78円の円安であることがわかります。
ビッグマック指数が割安、割高でなにがわかるの?
ふきだしA)ビッグマック指数の計算はわかったけど、ここから何がわかるの?
ふきだしB)ビッグマック指数は為替レートの先行指標になるんだ
ビッグマック指数と為替レートは差がないほど適正価格であると言えます。そのため、一般的に差はどんどん縮まっていきます。
たとえば、いまの日本はビッグマック指数で36.78円の円安ですから為替レートは円高方向に進んでいく予想を立てることができます。
ふきだしB)あくまで目安で、そういう例が多いだけで確実ではないよ
まとめ
ビッグマック指数のお話でした。
ビッグマック指数はビッグマックを通貨に見立てた、指標になります。皮肉とジョークから作られたものとも言われていますが30年以上も続いている由緒ある指標です。
マクドナルドに行って、ビッグマックを見たらビッグマック指標のことを思い出してみてくださいね。