手数料の安い投資信託って問題のある商品なの?
手数料の安いスマホって型落ちだったりするわよね
そんなことないよ。それぞれの手数料に差が出る理由を説明するね
投資信託の手数料には販売手数料(買うときの手数料)、信託報酬(持つときの手数料)、信託財産保留額(売るときの手数料)があります。
手数料をおさえることは資産運用をするうえで重要ですが、そもそもなぜ同じ投資信託で手数料に差がでるのでしょうか?理由を話していきますね。
知らないと損!販売手数料は販売会社が決めてます
販売手数料は販売会社が決められるよ
同じ商品でも店によって値段が違うの?
うん。買う場所によって違うよ
販売手数料は購入金額の0〜4%がコストとして取られます。販売手数料が0%の投資信託はノーロードファンドと呼ばれます。
この販売手数料は投資信託ごとに上限が決まっていますが、具体的な手数料は販売する証券会社が決めることができます。
同じ投資信託を100万円分購入して、A証券では手数料が0円、B証券では手数料が4万円かかることがあるのです。
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証券会社名 | 信託報酬 |
---|---|
野村證券 | 3.24% |
SMBC日興証券 | 2.16%(1000万円未満) |
マネックス証券 | 1.08% |
楽天証券 | 1.08% |
会社によって差がありますね。野村證券、SMBC日興証券は店舗型証券、マネックス要件、楽天証券はネット証券になります。店舗型証券に比べ、ネット証券では手数料が安くなります。
販売手数料をおさえたい場合はネット証券での購入をおすすめします。
販売手数料は高いほど販売会社のお金になるよ
運用経費!運用が大変だと信託報酬は高くなる
運用会社のやることが多いと、その分だけ手数料が高くなるんだ
信託報酬は投資信託を運用していく上で必要になる経費で、運用に必要な市場調査や企業分析、運用会社で働く人たちの人件費に使われるほか、運用会社の利益も信託報酬から出ます。
年率にして保有金額の0.1〜2.4%が、信託報酬として発生します。
信託報酬が高いほど運用会社のお金になるよ
運用判断が必要なアクティブファンドに比べ、機械的に運用できるインデックスファンドは信託報酬が安くなります。
信託報酬をおさえたい場合はインデックスファンドの購入をおすすめします。
アクティブファンドとインデックスファンドの成果には、手数料ほどの差はないよ
保有期間で変わるかも?信託財産保留額はファンド次第
信託財産保留額はかかる場合とかからない場合があるよ
投資信託を売却するときにかかる手数料が信託財産保留額で、投資信託によって考え方が異なります。
信託財産保留額は売却手数料や、投資信託を保有し続ける人たちへの迷惑料として発生しますが、売却手数料や迷惑料を考慮して信託報酬を計算している投資信託もあるため、信託財産保留額はかかる場合とかからない場合があります。
投資信託を一定期間保有すると信託財産保留額が免除されるケースもあります。たとえば、債券を中心に運用する投資信託のMMFは30日以上保有すると信託財産保留額が免除されます。
信託財産保留額は0〜0.5%になります。
まとめ
投資信託の手数料が発生する理由について話しましたがいかがでしたか?
手数料の差は、販売会社や運用会社の利益の差なのね!
商品の質に大きな差はないよ
投資信託は商品ですので、販売会社や運用会社にも利益が出るように設計されています。
どの手数料がどこにかかるコストなのか意識することで、かけていい手数料とかけない方がいい手数料が判断できるようになります。
これからインデックス投資をはじめる人、すでにインデックス投資をやっている人は自分のお金がどこに使われるのか確認してみるといいですよ。